Festival de Jerez
ひゃーーーーーーー終わりました・・・
世界中からアフィシオナードが集まるフラメンコの祭典、ヘレスフェスティバルで踊れることになったから、出てね♫って、ペッてメールが来てから数ヶ月・・・
そのこと考えると胃がキリキリしそうになるから、なるっだけ考えないようにしながら、普通に過ごそうとした数ヶ月・・・
いやだって、ちょっと4年くらい前のヘレスフェスティバルで、私はお金がなさすぎて、ビジャマルタの前でおにぎり売って(良い子は真似してはいけません)そのお金でエントラーダを買って観るなんて、そんな若気の至りをしていたのを思い出したら・・・そんな人間が今度はその舞台に立つだなんてそら胃が痛くなるwwwww
でもこんな幸せな機会を頂けたなんて有難すぎるから、フラメンコへの愛だけ持って真っ裸で立ってこよう!!と心に決めてヘレス入りしました。
トリノからの一年ぶりのみんなとの再会。あのコンクール本当に楽しかったなー♫と思いだしながら、わー♫元気だったー?わー♫会いたかったー!って一人ルンルンしてたけど・・・
あー リハーサルが始まってみると・・・
大体分かったけど、大体でしか分かってない自分の言語力に凹み・・・
思った以上に自分が緊張していて、力んでいて、ダメダメで凹み・・・
リハの2日前に「ソリストは1人1曲5分で!」とお達しがあったため、「今かよ!」と思いながら色んなもの削って構成し直したから、やっぱりなんかここ不自然だな、とか、あーこっちのがいいかもとか、いや、ここは自由にしておきたいとか、今ここでやることなんだろうかとか思いながら、凹み・・・www
なかなかリラックスできないことに焦り・・・
あ、やばい。本番前に胃がキリキリしてきた・・・と、妹にヘルプして腹巻きとホッカイロと胃薬を楽屋に持ってきてもらって胃を暖和し(涙)
「今日アリシア・マルケス来るよね? あ、アンドレス・ペーニャとピラール・オガジャも来るって! マルコ・フローレスもだよ!」
って、もうやめてーーーーーーそれ聞いたって緊張しかせーへんやん!?という楽屋の会話ww
それぞれに壁に向かって復習し直す楽屋口の廊下・・・
そうだよね、みんなすごく緊張してる。ヘレスで踊るなんて怖いもん。トリノの決勝だって、脚の震えが止まらなかったもん。
「大丈夫、リラックスして。君の踊りすごく好きだからね」って、ギタリストさんに言ってもらって、うぅ・・・嬉しいけど、止まらないんです、緊張www 心臓に毛が生えてると思ってるけど、やっぱりチキンですwww
名前呼ばれたから、もう何も考えずに、スポットライトの下に立ったけど、もうそっから危うかったとこの記憶とか、でもなんかゾワって唄に満たされて動かされたような(気がした)記憶しか断片的に残ってないww
そんなに大きいテアトロじゃないのに、やっぱり舞台ってすごく怖い。自分の弱さと戦いながら、その瞬間を生きる強さを学ぶ。
でもなんかブレリアからがすっごく楽しかったな☆っていうのも記憶にある。バックから、「ユイー!」ってハレオが聞こえて、なんか楽しくって嬉しくって幸せだった気がする☆
舞台に立つたびに、何も隠せないし、嘘もつけないし、今までやってきた歩んできたちっぽけな人生しかそこには出ないから、諦めて真っ直ぐ生きようwwwっていつも思います。
今回は本当に色んなことを学んで、自分の至らないものも沢山見えて。ラテン人たちの音の感覚が、やっぱり違うなー!もっとスペイン語勉強しなきゃ・・・とか、でも日本人のアフフィシオンの深さって世界の比じゃ無いなー!日本人てすごいなーとか。色んなベクトルがあるけど、やっぱりみんなフラメンコが好きで、言葉の壁はとっても厚いけど、フラメンコという言語で壁を超えられる瞬間があるんだよね!っていうのを肌で感じさせてもらったり。
こんな舞台を計画するなんて、それこそ胃がキリキリで眠れなかったよね!?マヌエルとモニカすごいなーと思ったり。
モネタやアリシアやマルコが終わったあと楽屋に来てくれたけど、この人たち、こんな恐怖と戦いながら進み続けてるのか!!と思ったらもうレスペトの何ものでもなく。
その後ドローレス・アグヘタのライブを観に行ったら、やっぱりこのフラメンコが好きだーーーー!!!って号泣してしまったり。
1年前のコンクールの授賞式の後、企画者のマヌエル・べタンソに「止まらないで進み続けてね」って言われたのを思い出して、この一年間で私は進めたんだろうか?でもまた今日より明日で、poco a poco で学び進み続けたいな☆
そんなことを思う今です。
日本からスペインから色んな人が応援をしてくださったので、本当に心から感謝しています☆
写真は、ヘレスでひと蹴り入れた瞬間www
photo by Antonio Pérez

