日々と、直感と、今日の映画

高校生くらいから、毎週フラッと一人で映画に行くのが好きで。映画のフライヤーを作る仕事もしたいな〜なんて、見てもいない映画のちょっと素敵なデザインのフライヤーを集めていたときもあった。 今は昔ほどの熱量ではないけど、ミニシアター系の映画館の会員になって、たまにフラッと見に行く。 それでも前日とか、当日の家を出る前に、何か良いのやってないかなー?と調べてみるけれど、今日は家を出るまで映画のことなど1ミリも考えていなかった。 久々によく晴れたから、朝一番に洗濯機を回して、やっと気持ちよくお散歩できる日が来たと、海の近くまでお散歩に来てコーヒーを飲みだしてからふと思いついてしまった。 今日は映画館も良いかもしれない。 でも特にコレが見たい!と言う作品があるわけでもないけど、そういうときに鼻をクンクンしてみると、偶然のような必然で良い作品に出会うこともある。 斎藤工さん企画プロデュース、リリー・フランキーさん主演 『その日、カレーライスができるまで』 https://sonocurry.com/ 私の鼻がクンクン匂った。 もう一つ、夫くんがコレは?と言う素敵な作品もあったけど、いや、私の鼻はこの地味そうな作品の匂いを嗅いでる。 そんなときは、自分の直感を信じて、その日の予定をぜーんぶポイッと捨てて(仕事とかは一応やりますが)今日出会うべきものに会いにゆく。夫くんも意外とすんなり捨てて、付いてくる。 今年1番かも!と思う作品に、年に何回出会うのかなと自分の感動ぶりに可笑しくなるけれど、それでも今日のは今年1番かも! 豪華なキャストや壮大な舞台、巧妙なストーリーの映画も美しい。 でも本物の芸術は、極限にシンプルで深海のように深いと気付かされる、豊かで繊細な表現力さえあれば。むしろ、それが無ければシンプルとは成り立たないものなのだろう。 小さな空間の中だけで、ほぼ一人芝居で作られる細かく繊細な表現に、ほとんどの時間涙が止まらなかった。 ちょっとした、ほんとにちょっとした演出に、過去と未来と複雑な感情が織り重なって、画面には見えないはずの映像が見えてくる。 短編小説を読むような心地よさと、でも映像にしかない触感にやさしく包まれる。 ものづくりは、創り手の五感が裸の状態で映し出されるので、その人がどれだけの繊細さを持って生きているかに触れることができる。 リリー・フランキーさん、前から好きだったけど、こんなにも深い表現が身体から滲み出てくるなんて。 斎藤工さん、良い役者さんだと思っていたけど、プロデューサーとしてもこんなにも素晴らしいなんて、これからも彼のものづくりに長くゆっくり触れてみたいなと思える作品でした。

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