国際女性デーを考える

3/8の昨日は国際女性デーでした。 そんな日に何を考えるのか。 雑誌VOUGEの『ジェンダー平等の実現』についての記事を読みながら、世界が真の男女平等を実現するにはあと130年かかるという試算に、苦笑しながらも納得する。 各国で女性のトップたちがリーダーシップを見せる中、日本ではまだほど遠い未来だと感じるし、コロナ渦の女性の貧困やDV、自殺の増加も一刻を争う問題だというのに、弱者を守るセーフティーネットが貧弱だ…。 さすがジェンダーギャップ指数153カ国中121位!一体この問題の根源はどこなのか… そんなことを考えていると残念な気分にしかならないが、今日は、私の尊敬する女性を紹介しようと思います。 ソマリア出身のファッションモデルで、社会活動家のワリス・ディリーです。 物心ついたときから、自律し、社会問題と世界平和に立ち向かう女性を素敵だと思っていたようで、彼女もそんな尊敬する女性の一人です。

高校生だったか大学生だったか、いずれにせよまだ多感だった頃の私は、彼女の自叙伝『砂漠の女 ディリー』を読んで衝撃を受けました。 そこには、彼女がソマリアの砂漠の遊牧民からトップモデルになるまでの勇敢な人生の選択と共に、今も残る悪しき慣習 "FGM"(女性器切除)が語られます。 アフリカやアジア、イスラム教圏に残るこの問題は根深く、少女が大人になるための通過儀礼と捉え行われていますが、麻酔もせずに陰部を切り取り、棘で縫合するなど、考えただけで失神しそうな内容で、これによって死に至る少女の数も膨大です。

1990年代後半、ワリス・ディリーは、自分の経験したその事実をマリー・クレイルの紙面に公表し、広く知られていなかった欧米世界に衝撃を与えました。 その後は国連大使となり、現在も「女性器切除撲滅」を訴え活動しています。

『ワリス・ディリー』 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%BC "FGM"を法律で禁止する国家も増えたものの、20年経った今も、まだ解決しない問題に心が痛み、伝統というものの恐ろしさを感じずにはいられません。 先日ふと彼女の本をまた読みたくなって図書館で借りてきました。何度読んでもノンフィクションであることに衝撃を受けますが、彼女の勇気と、自分で人生を切り開いていくパワーに圧倒されます。 ご興味ある方はぜひ読んでみてください。 『砂漠の女ディリー』 (草思社文庫) ワリス・ディリー (著)、武者 圭子 (訳) そんなことを、国際女性デーに考えながら、 「家庭の中から男女平等」を掲げる我が家は、今日も夫くんが率先して家事をこなしています。ヨシヨシ。 でも、なぜ男性が家事や育児をすると褒められ、女性がすると当たり前のような対応を今だにされるのか、まずそこに疑問を持つべきだといつも思います。日本のジェンダーギャップの問題の根源は、"これが普通だから"という価値観の根強さかもしれませんね。

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