• Yui Ushida

エコビレッジを訪ねて


妹が住んでいる国がどんなところか見てみたくて、デンマークを訪れました。実は北欧は初です。

暑い国ばかり行く姉、寒い国ばかり行く妹。

農業とか、自給自足とか、オーガニックなエコな生活。

憧れはするけど、なかなか手の届かない。

つい忙しさにかまけて便利で簡単なものに手を伸ばしてしまう私には、すごく羨ましいけど遠い生活。

彼女はいつもそんなものを、ゆっくり一つづつ選んで側に置いている、そんな子です。とてもゆっくりと。

「エコビレッジの暮らしを見てみたい」

そんな一言でワーキングホリデーでデンマークに飛びました。

ウーフというシステムを使って、住まいと食事の代わりにボランティアで農家などで働かせてもらう。

そんなシステムがあるのを私も今まで知りませんでした。ウーファーとして、デンマークやノルウェーの農家、農業や酪農を主としたエコビレッジを転々として、そのライフスタイルから色んなことを学んでいるようです。

「ノルウエーでいたとこの私の仕事は馬糞の掃除だからwww」笑いながら、馬と羊とヤギ達の写真を見せてくれました。名前つきでww

コペンハーゲンから1時間ちょっと。

彼女が3ヶ月いて、また春に戻るというスヴァンホルムというエコビレッジを訪問させてもらいました。

150人ほどの家族やボランティアが共同生活をしている村だそうで、給与の8割ほどを村に納め(そのうち4割は税金)そこから住まい・食事・生活必需品・光熱費など趣向品以外のほぼ全てをまかなうという、すごくザックリ言うとそんな村です。

村の主な収入源は牛乳や野菜、自家栽培&自家製品のものたち。学生さんのインターンシップや、妹のような海外からのボランティアさんも多く受け入れているようです。

40年も続く村には点々と各家庭のお家が点在していて、どこまでが村かはよくわかりませんww

200年くらい経ってるかも?という古いレンガの建物がメイン棟、デンマーク特有の半地下のスペースがボランティアさんたちの住まい。

ビッグキッチンと言われる大きなキッチンと食堂で、お昼や夜ご飯が学食のように振る舞われます。

150人分の食事を作るキッチンチームがいるそうです。

村の外に働きに出ている人たちも、ボランティアも、みんな一緒に夕飯を食べる。

片付けの役割分担があったり、土曜日には夕飯作りの担当が回って来たり、色んなルールがあって、でもそれはあまり堅苦しいものではなく、みんなが無理なく出来ること。12歳以上の全ての家族が自然とゆっくり、村の共同生活をまわしている、そんな感じ。

食材は自家栽培も含めて全てがオーガニックで、自分たちで勝手に冷蔵庫から取って行ける。

シャンプーや洗剤もエコのものが並んでいる。

ハーブティー用の葉っぱは目一杯あって、お菓子は見当たらない。ラップもない。

なんと言うか、無理なく自然とそれがあって、当たり前にそれが無い、感じ。

着なくなった服、使わなくなったものを置いておく場所も、自分が今使ってないからどうぞ☆ という感覚もそこにはあるそうです。

まだ雪が積もる中、村の中を案内してもらった。村に着くまでも、着いてからも、そこは北海道の田舎町みたいで、懐かしい・・・そんな感じの場所。

鶏たちの柵の脇を通って、

牛小屋で鼻歌を歌いながらミルキングする人を眺めて、

カフェでオーガニッククッキーを買って、

今日は誰かの誕生日でリクエストのお寿司を作る人たちに挨拶して、

オレンジを植えるんだよ♫と種を水に浮かべるボランティアのデンマーク人の子とお喋りして。

みほ久しぶりだねー。元気だった?と挨拶し合う誰にあってもなんだか柔らかい空気が流れていて、微笑みに癒やされる。

「リーダーみたいにまとめてくれる人はいるけど、でも誰がリーダーとかは無いんだって。不思議だね。」

資本主義の世界で一人で生きていくことに慣れきっている私には、こういうコミュニティをどう受け止めていいのかも、どう解釈していいのかも、どう成り立っているのかも分からなくて、でもただただ皆素敵で緩やかであったかい場所で、居心地が良いのがすごく良くわかる。

妹はいつも「生活」を大切にしようとして生きていて、便利さよりも手間をかけて、なんでも1から作ってみようとして、人には強要しないけど、結構固い意志で身の回りに置くものを選んでいる。

よく笑ってよく食べて、よく人から食べ物をもらって(あれ?そこは一緒ww)何も飾らず自然にそこにいる。そして臆病だけど勇敢。

彼女が描いてく「生活」が私はこれからも楽しみです。


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